建築の用語に「さら地」という言葉がある。さらというのは新しいとか、まだ使っていないとかいう意味だから、さら地というのはまだ建物も何も建っていない空地のことである。やがて、さら地に建築が建てられたとしよう。地下室などがあると話が複雑になるから、一応地下室はなくて、建築は地面に直接のっていると考えていただきたい。こういった場合、現実に建築の直下にある地面の地震動と、建築がなくてさら地だったとしたときの地面の地震動とは、同じものなのだろうか。
[参考サイト]
> 北本市の中古住宅
> 平塚の新築マンション
> 志津の賃貸
> 本郷三丁目の賃貸
> 池上の新築マンション
従来はこんな細かいことは、ほとんど問題にもされないで、建築があろうが無かろうが同じことであり、さら地の地震動イコール建築への入力地震動なのだと考えられていた。こういわれてみると、容易に想像できると思うが、二つの地震動は同一のものではない。そこに建築があると、それは地盤の振動を受けて振動すると同時に、その振動がまた地盤の振動に変化を与える。だから実際に建築をゆすっている地震動は、さら地のものと同一ではない。こんな風に、構造物が存在すること自体のために、地盤の振動と構造物の振動とが、互いに影響し干渉し合う現象を、地盤と構造物との相互作用といっている。逸散減衰なども、実はこういった相互作用の一つの現われなのである。実際に相互作用がどんな程度に働くかは、地盤と建築の特性の組み合わせいかんによることで、一概にはいえないが、場合によっては、到底細かいこととして片付けてしまえないような大きい影響が現われる。地下室がある場合とか、さらに基礎杭が打ってある場合などは、相互作用の影響は一層大きく、事態はますます複雑になってくる。しかしこれは困ったことになったものだ。地震動が建築に与える影響、その建築が地震動に与える影響、その抽震動がまた建築に……となってくると、どうどう巡りか、鶏と卵の関係になってしまって、われわれは一体、どんな地震動を設計の対象として捉えれば良いのかわからなくなってしまう。この問題の解決法はあとの耐震設計のところで、改めて検討することにしよう。