作業人はいても職人はいない現状

2011.10.14

職人とは自分の仕事のでき栄えに常に満足せずに、仕事のでき栄えを常に高い位置に置いている人、仕事をするのに数多くの道具を用意して、順序良く丁寧に仕事をする人と思うのです。日曜大工を素人がすると墨付けをしないで木を切ったり、墨付けをしないで釘打ちしたり、いちいち下げを取って垂直を確認しながら取り付けたりしません。建築工事の中に「職人」はいなくなったのかな、と私は思っています。建築工事には作業人はいても職人はいなくなったと思うのです。それは建築工事に携わっている職人と呼ばれている人たちが悪いのでなく、元請から仕事をもらうのに値を自分で決められず、本来仕事の内容や工賃の指示をもらって仕事にありつく立場であるために、工賃の額の程度に合わせて仕事をするようになったのかも知れません。彼らにも生活はあります。私が言いたいのは、職人とはそういうものだ、と認識して欲しいということなのです。

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