今年の決算書の内容をよくしたいだけ

2011.10.21

「五千万円で持分を買っていただければ、いつでも時価で買い戻させていただきます」などと言っている。しかし、考えてもいただきたい。日本には″不動産小口持分″などという発想はまったくないのである。だから、その市場も形成されていない。市場のないものに″時価”などは存在しない。大手デベロッパーが、ただただ謹弁を弄して消費者を愚弄しようとしていることは明らかである。彼らの考えていることが、わたしにはよくわかる。

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大手のデベロッパーは、ただ、今年の決算書の内容をよくしたいだけなのだ。高額で仕入れたのに、すでに売れなくなった不動産を、小口の持分として分譲できれば、少なくとも決算書のキャッシュフローだけはうまく辻棲があう。けっして、消費者の立場からの発想ではないのだ。われわれが試みに試算したところでは、大手のデベロッパーが、「五パーセントの利回り保証」とうたっている物件でも、実際はニパーセントの利回りにしかならない。その差額の三パーセントをどうするつもりなのか。もし、そこまで大手デベロッパーが保証するというのなら、そのシステムは間違いなく近々に崩壊するだろう。そんな負担など、企業が背負えるはずがないのだ。物件を販売したときの、仕入値と販売値との差額をもって、そのなかから三パーセントずつ補填しているのである。となれば、せっかく消費者が購入した”小口持分”などは、まやかしでしかない。だれが考えてもわかるようなサギ行為を、大手デベロッパーはどうどうとやっている。わたしは、ほんとうに悲しくなってしまう。





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