他人と生活の一部を共同することで、経済的・実際的なメリットを引き出すという考え方は、何も居住の共同にとどまらない。一人で使うには無駄が多く高価で、維持費がかかり、必ずしも全員でいっせいに必要でないものなら、理論的には何でもシェアすることができる。卑近なところでは、キャンプに行くためのバーベキューセットやテント、日曜大工のための電動工具や修理キットなど、考えてみると一人や一つの家族で持つには無駄なものがたくさんあることに気付かされる。
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読み終わった本はどうだろう。コレクション的要素の強いものは難しいかもしれないが、普通に友人たちの間で行われている貸し借りを、少しだけ制度化すれば可能かもしれない。読んだら売り、中古で買うことをしなくても、もっと近くで、自分たちで回すことができればずっと安くあがる。このようなシェアのニーズを掘り起こそうとするのが、「フライパンからジェット機まで」を謳う何でもシェアサイト「シェアモ」の試みだ。実際には、品物を共有するというよりも、共同で所有権を放棄するという感覚に近い。たとえば自分の寝袋を「シェアモ」にデビューさせる(出品する)としよう。やがて、寝袋を必要としている人からオーダーが入ると、数日以内に着払いで発送する。寝袋を受け取った人は、それを使い終わった後、また別の人からオーダーが入るのを待つ。こうして、寝袋はそれを必要とする人のところを転々としていくのだ。